家を出てきた親世代と家を出ない子供世代
我が家の子供達の友人や、大阪の友人の子供達は、多くができれば結婚するまでは親と一緒に住み、出ていきたくないと思っているようです。
今時の子らがそうなのか、ここが関西の都市部だからそう思うのか?
昨今の経済情勢の厳しさのせいも影響はあるのだろうとは思う。
あるいは都市部の子供達は出ていかなければならない理由が希薄だからなのか。
私たち親世代にしてみればそれは不思議な感覚です。
都市、地方に関係がないところで、親から離れていきたいという気持ちがあるのが当たり前ではなかったか?と思うのです。
地方に育ったものにとって、家は出ていかなければならないものでした。
親を引き継がなければならない子供達以外は、大人になるということは家を出ていくということだったのです。
夢を持つということは、その地では満たされないので都会に出て行かなければならないということでした。
都会に行きたいということイコール早く家を出たい、という気持ちを持つことだったのです。
同級生達のほとんどがそうやって都会にあこがれていました。
だから、おそらく今の地方の子供達もそうなのだろうと信じていたのですが、実際のところ違うようです。
今の故郷の子供たちも、さほど都会にあこがれたりはしなくなっているらしい。
ネット社会、文化の均一化、時間的距離の短縮によるものなのか、同じようには出て行きたがらないみたいです。
一時は出ていった子も割りと短期間で戻ってくる。
だから、出て行かないのは地域的な特徴ではないようで、どちらかというと世代的な特徴なのかもしれない。
おそらく経済情勢の悪化による諦めが積み重なってそういう雰囲気になったのではないかと私は思う。
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しかし労働力の需要から言えばやはり地方は不利です。
出て家かざるを得ない子供たちも相当数居るはず。
都市部の子供達の、のほほんといつまでも親のすねをかじることに抵抗も持たずにいられること。
恵まれていると思う。
家を出て行きたがらないのが世代的な特徴なのなら、地方の子供たちは出て行かなければいけないことによりストレスを感じ、親は子供が出て行くことにより経済的に相当な負担を強いられる。
昔のような大家族を維持しているところはともかく、地方であっても核家族となるとかなりの厳しさが想像できる。
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都市部の子供たちにしたって、出て行きたくとも相当な収入がない限り、のほほんと一人暮らしできるものじゃない。
親に多少金を入れたって部屋を借りることを考えれば安いものです。
遊びたければ家を出ないのが良い。
しかし最初に遊びなれたら、家を出られなくなる。
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我が家も、最初すき放題させていたのだから無理もない。
おかげで家にも小額しか入れてもらえていない。
そうか、結婚しないのも同根だったのか。
今の子達がのほほんと家離れしないのではなく、我々の世代がのほほんと家をでて一人暮らししていたのか!
変な方向で納得してしまったわ。