友よ泣かないのか・森田童子・時代へのレクイエム

   

過去、今、明日

もうこの年になったら過去に浸ってもいいですよね。

若い頃は意地でも後ろを振り返りたくはなかったけど、いまや明日より昨日のほうが生きている時間、圧倒的に多いものね。

過去を生きるというわけではない、生きるのはあくまで今だが、過去の記憶をもっと今に持ってきた方が良いような気がします。

 

森田童子の唄を介して

 

森田童子、ごぞんじかな?彼女の歌を聞いていると70年代の風がよみがえる。

前ばかり向いていたこれまでの年月、置き忘れそうになっている記憶を思い出させてくれる。

例えば、大学卒業の翌年に亡くなった友人のこと。

森田童子の歌を聴いていたら彼のことを思い出した。

聴きながらずっと記憶をたどっていたら、気持ちがあふれて涙が出てくる。

忘れて過ごしてきた年月、申し訳ないと思う。

せめて、その記憶をしっかりとたどる時間をもっと持つべきだと思う。

 

カンパニュラ

 

 

森田童子の世界

1970年代半ばから80年代半ばまでの数年間活躍したが、私生活はベールに包まれている。

実際はどうか知らないがTVなどに出たという話も聞いたことなく、サングラスのしたの素顔も晒したことはないという。

彼女が歌う世界は、「君」と「僕」がいて、「君」が死ななければならなかった、あるいは「僕」が死ぬ、そのことをひたすら私小説的な関係性の中で歌い上げられていった。

もともとは亡くなった「君」のために歌った鎮魂歌(レクイエム)なのだが、これだけ時間が経過した今となっては、私小説的関係から抜けて、時代の、そして時代を生きていた人すべてに対してのレクイエムとして聴くことができる。

 

十数年ぶりのオリジナルアルバム全刊の発売

その彼女のオリジナルアルバムがライブ版1枚と自薦集1枚を含める全8枚がこの7月20日に再びCD化された。

  1. GOOD BYE グッドバイ
  2. マザー・スカイ-きみは悲しみの青い空をひとりで飛べるか-
  3. A BOY ボーイ
  4. 東京カテドラル聖マリア大聖堂録音盤
  5. ラスト・ワルツ
  6. 夜想曲
  7. 狼少年 wolf boy
  8. 友への手紙 森田童子自選集

残念なこの十数年の状況

これまでの十数年は、1993年のTVドラマ「高校教師」のイメージとしてのベスト版
しかなく、あの脚本家のいいように塗り替えられたという残念な状況でした。

本来がメッセージから生まれたアルバムが別のイメージに捻じ曲げられた状況というのは許しがたいものがありましたが、それしかない以上やむを得ず私もそのCDを聴いていましたが、これで解消されます。

 

彼女の歌と共に、忘れかけていた記憶をたどります

今回23日になってからアマゾンに注文したもので、半分ぐらいは在庫切れになってしまっていました。

とりあえず3枚発注かけておきましたが、3枚ぐらいだったらレコード板1枚売れば買えたのだがそれももう遅いか。

本当にもういい加減に前を見るのはやめて、先の友人のように生きて来れなかった人達のこと、亡くなった親兄弟の思い、そして時代に夢や命を注いだ人達の行為とその結果、それらを彼女の歌を聴きながらひとつひとつ思い出していきたく思います。

 

 

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