再雇用に泣く4つのパターン
再雇用って幸せな制度でしょうか
ここでいう再雇用は、定年まで勤めてきた会社への再雇用ということです。
2003年以降、65歳までの再雇用が義務づけられています。
お金の心配はなくなりますが、それよりも負の部分にスポイルされてしまいかねない場合が多いので、よーく考えておいた方が良いです。
特に会社の義務のみで再雇用される場合、そこには平安はなく、針のむしろである場合がそこそこ潜んでいます。
幸いというか、私の場合は再雇用2年目で、業績悪化を理由に再契約なしにすると言ってきてくれた。
ありがたい、これで成仏できる!
そんな気分でした・・・。
私はだあれ?どこまで言えるの?
再雇用されて働いていると、元部下にいろいろと質問されてアドバイスはするのですが、どうしたらいいのかとか聞かれると、ここで自分が言って良いのかどうか微妙なことが多くあります。
まして聞かれてもないことに意見するのはためらわれ、そのうち自分の意見を言うことはもちろん、アイデアを言うことさえ、止めておこうかと言う気分になってしまっていました。
引き継ぐ事に拘られ私の仕事は消滅
これまで、社長は社長業と経理は別ですが、それ以外の業務はITを含め、受発注発送業務や細かな顧客対応にしても、私しか分からないことが多かった。
その私が退職するというのが明らかなって以降は、そのノウハウを私から引き出すことが会社の最大課題となっていました。
すなわち奪い取るだけで与えられることは無くなっていったのです。それまで放置していた分全部取り込もうとしているところ、新たに私がノウハウを作るのはナンセンスですよね。そういう事情の中、私が新たな仕事を提案したとしても、取られるだけなのは目に見えています。そんなわけで新たな提案さえする気が失せていったのです。
チャレンジすることのない仕事なんて滓みたいなもの。時間が過ぎるのを待つだけになってしまう。
あなたはだあれ?部下なの上司なの?
得意先の営業も他の社員も同じですが、どう接して良いものか分からなくなるようです。また、社長や他の上司に遠慮してか、それなりの接し方に変わってきます。そこに居ない者として扱われる瞬間を感じることが次第に増えてくるのです。
給料が下がっても得意先の矛先は私
給料が減るのは、まぁやむを得ないとしよう。若者に分散する方が幸せは増えるのかも知れない。ただ、私の場合、ボスの10分の1にされたというのは、いつまでも根に持ってしまうところですけど。
給料は減ったが、対外的な責任が従来のままというのが納得できなかった。これも私のケースが特殊だったのかも知れない。私の立場が変わったことを、対外的に公表しないのだから顧客はいつまでも私に言ってくる。私に言ってくるのはお門違いだとも言えず、元部下に給料取ったから仕事も回すわ、とも言えず。それどころかみんなのいる場での公表もしくは文書の発行もないので、彼ら、社員にさえ伝えているのかいないのかも分からない状態が長く続いていたのです。
このような事態は避けて再雇用されましょう
- 1.どこまで言って良いのかして良いのか分からず
- 2.仕事は次第になくなり
- 3.よそよそしい風が吹く中
- 4.給料は激減しているのに、得意先のクレームと要求ばかり聞かないといけなくなるのです。
どうです、楽しそうでしょう。
私は2年居ただけですが、それでも仕事へのテンションも、自信もある程度失ってしまいました。今後への影響もバカに出来ないと思います。65まで再雇用で働いたら?と思うとちょっと怖くなります。
再雇用の立場になる場合は、こうした事態にならないように気をつけて考えて進めるのが良いと思いますよ。