10年間絶えることなく生き延びた健康野菜アピオス
珍し物の一つとして10年程前に植えた健康野菜アピオス
変わったものばかりを栽培していた10年程前に、健康野菜のアピオスを植えました。当時は珍しいものを探してきては栽培するのを楽しみとしていた頃です。ところがアピオスの場合は、育ちが良くなく、親芋に対する小芋の取れ高も良くなかったので、その後は、栽培も収穫もせずに放置していたのです。
掘り起こしても途絶えず芽を出す生命力の強さ
毎年蔓が伸びても無視し、たまに掘り起こすと芋があったりしても全くスルーしてキクイモと同様に雑草扱いです。キクイモの方はまだ目立って大きく茂るので、繁茂の戦いの相手になっています。けれどアピオスは花がきれいなぐらいで目立ちません。なので、芋を掘り起こしてしまったときに、ああそういえばアピオス植えたなと、思い出すぐらいの存在感でしかなくなっています。
今年は気まぐれでちゃんと栽培してみようかと
今回、たまたまアピオスの蔓が伸びてきている狭い一角だけスペースが空きました。玉ねぎの未生育苗を20本ぐらい植えていた場所だったのですが、収穫後を掘り返そうとしてアピオスの蔦が伸びていることに気が付いたのです。たまたまそこで、よし!今年はアピオスをちゃんと栽培してみようか、大きい芋がたくさん出来るように育ててみようかと、ふと思った次第です。
栽培効率悪いのか検証してみよう
最初に植えたときも、放置栽培のときも、出来る芋のサイズや量はほぼ変わらず、本当に食べ応えが有るぐらい出来るのかどうか疑問が残ったままでした。そこで今年はその辺りを解消してみようかとも思った訳でして・・・。
美味しいのだけどそれだけでは今ひとつ決め手に欠ける
食べたのはもう10年も前の話ですが、味はキクイモなんかに比べても美味しかった記憶があります。しかし、この程度のおいしさなら、沢山美味しくて大きいものが収穫できる可能性があるサトイモやジャガイモ、サツマイモを作った方がましだという、そういうところで負けているのです。
高栄養価の作物
芋(と言ってもマメ科ですが)というのはだいたい栄養価が高いものですが、このアピオスもなかなかのものです。
カルシウムはジャガイモの30倍、
鉄分は4倍、
繊維質、5倍、
タンパクが6倍という、高栄養価の食べ物なのです。
また、抗酸化作用があり、老化予防や美容に効能があるイソフラボンやビタミンEも含んでおり、美容健康の維持予防には最高の食べ物なのです。
味も栗と落花生あるいはサトイモを合わせたような、独特の美味しさのある食べ物です。
栽培上の注意
どちらかというと酸性土壌を好むようなので石灰などは入れないで育てます。
水はけが良く保水性のある土が良いので、畝は少し高めにしておきます。連作障害もほとんど無いようです。
マメ科ですので窒素は少なくてもかまいません。リン酸とカリは多めに施しましょう。
7月初旬に薄紫色の花を咲かせます。
この花は、摘み取って乾燥させるとお茶としても飲むことが出来ます。早めに花は摘み取って、生育を良くする。。
葉っぱの落ちた後、11月下旬頃収穫します。